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中学時代 5

卒業間近になった日、担任の佐伯先生が「親父いるか?」と訪ねて来た。
佐伯先生は図工科の先生で美術を担当していた。
父への話とは、受験も就職も迫っている事とどちらを選ぶかを確かめるためであった。先生は父に、「絵が少々描けるから高校へ行かせて、将来グラフィックデザイナーでもやらせては?」と言った様に想う。
父は私に「どうか?」と聞いてきた。私は「県立小松高等学校普通科へ行きたい」と言った。なぜなら小松高校には県展で活躍している先生がいることを知っていた。その先生は私の家の近所に恋人がいたことを子供心に知っていた。
父は小松高校はダメだといい、県立今治工業高校だったら行かせるとのことであった。
つづく・・・