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青春時代 2

私の一番苦労したのが缶詰の空き缶であった。

なぜだか今もって分からないのだが、この空き缶が山と集まる場所があった。

山のように野積みされた空き缶は、雨水が溜まり腐ってたまらなく臭い。

これをジョウレン(竹製品)ですくって荷台に乗せていく。荷台へ上げる時にこの水が否応無く胸から下へ流れ出てかかる。

これはたまらない作業だった。 MORE »

青春時代 1

昭和32年6月、松山の愛媛自動車専門学校・運転科へ入学。

当時は今のように教習所がなく四国ではこの自動車学校一ヶ所で、修理整備科もあった。

一ヵ月後に小型四輪車免許、自動三輪車、普通自動車と立て続けに三種の免許を取得した。

卒業式もあり、優秀賞を貰った。

「学校に勤務する気はないか?」との事であったが、私は自宅へ帰ってきた。 MORE »

高校時代 19

東京デザイナー学院を受験した。試験は作文のみだったと思う。

両親は、画家はダメだがデザイナーだったら許すと言った。

合格していざ東京へ来たもののデザイナー学院にはどうしても行く気にはなれなかった。

あの時なぜ嘘を言えなかったのだろうか。

親父は「もう応援しない。」と言ってきた。

私は仕方がなく有名画家 林武 を訪ねることにした。林武は芸術新潮や美術手帳等で中野のアトリエを写真で見ていたので、中野駅から歩いてすぐのところですぐに判った。 MORE »

高校時代 18

私は彼女と進学を天秤にかけることは出来なかった。

彼女とのデートも少しずつ進み、手もつながないデートではあるが数だけは増えた。

 

経ってみれば高校生活も短かった。夢の覚めるように薄れて先へ先へと進んだ。

彼女と離れて行くのは私には耐えられなかった。

でも絵を描きたいという思いは変わらなかった。 MORE »